生活保護:「申請、不当に放置」 松前の男性、県に審査請求 /愛媛県

重度の身体障害を抱える松前町北川原の加治政広さん(56)が18日、県中予地方局に生活保護の申請をしたが「約3カ月放置された末に却下となったのは不当」として、県に対し、行政不服審査法に基づく審査請求をした。単身世帯として申請したが、松山市内に住む母(81)が加治さんの介護のために同居状態になっているとして、拒まれていたという。県は50日以内に同局の判断の適否を審査する。

 加治さんや支援者によると、加治さんは脳性まひなどでほとんど全身の自由がきかない状態。母が同居を余儀なくされているが、高齢で夜中に何度も世話に起きるなど負担が重い。このためヘルパー滞在時間を延長し、別々に暮らすことを望んでいるという。

 請求書などによると、加治さんは8月中旬、松前町福祉課を通じて同局へ生活保護を申請した。生活保護法では、通常は14日以内、特別の事情がある場合も30日までに可否を通知しなければならないが、約3カ月間、決定通知が来なかった。

 この間、加治さんは同局や松前町の担当者から「実態は母と同居」と修正申請を求められたり、松山の母宅で同居して生活保護費を申請することや母宅の土地を売ることなどを繰り返し勧められ、申請の受理や審査が遅れた。却下の通知は、審査請求をしたこの日になってようやく届いた。

 加治さんは「母には母の家があり、自分とは別。今の生活では食べていけない」と訴えた。同局は「聞き取りの結果では将来も母との同居を望んでおり、意志に沿った提案として2人世帯での申請を求めていた」としている。【中村敦茂】

引用:毎日新聞 2011年11月19日 地方版

豊中市障がい者市民の会

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